打ち込みの難しい楽器
打ち込みが難しい楽器といえば、どんな楽器が思い浮かびますか?
- 強弱やスラーが不自然になりがちなストリングス
- 奏法が多く機械音になりやすいサックス
- 自然な発声が表現しにくいボーカル(ボカロなど)
自然に聴かせるのが難しい楽器は多くありますが、ギターも特に難しいと言われている楽器の一つです。
ギターの打ち込みは難しい
「ギターは打ち込むより弾いたほうが早いし音も良い」
という意見は多くありますが、理由として
- 奏法が多い
- 一つのコードでも様々な押さえ方がある
- スライドやピッチベンドなど細かいピッチの変動が多い
- ストロークやベロシティが規則的ではない
など多くのものがあります。
すべてを解決するのは難しいですが、StudioOneにはストロークを簡単に再現するためのストローク機能というものがあります。
これは一定間隔でノートをずらすことで、ギターをストロークした時のような効果をつけることができる機能です。
ノートの頭が揃った機械的な音に比べて自然なストロークになるので、ギター打ち込みの際は特に活用できます。
スピードの違うストローク簡単に作れたり、変わった効果をつけることもできますのでぜひ覚えていきましょう♪
ストローク機能
早速ストローク機能を使っていきましょう。
ストロークをしたいノートを範囲選択ですべて選択します。
次に軸にしたいノートをドラッグして、ドラッグ中にCtrl+Alt(MacはCommand + Option)を押すと和音がずれていきます。
先にキーを押しながらドラッグしても反応しないため、タイミングにご注意ください。
動画ではアップストロークやダウンストロークの再現をしていますが、デフォルトの音源でもそれっぽく聞かせることができます。
スナップを変更したりオフにすれば、動画よりも細かく調整することも可能です。
※動画の音量にお気をつけください。
軸をずらす
上の例では一番上、一番下を指定しましたが、真ん中のノートを軸にしてストロークすることもできます。
後ろだけでなく前にずらすことも可能で、面白いアルペジオが作れたりもします。
下の動画では色々と試していますので、ぜひご覧ください。
ベロシティを一括で変更する
小ネタになりますが、同じコマンドで上下にドラッグすることでベロシティを一括変更することもできます。
一括変更の場合は先にキーを入力する必要がありますので、タイミングをご確認ください。
一つ一つ変更していたのでは時間がかかってしまいますので、活用していきましょう!
まとめ
今回はストローク機能について解説いたしました。
知っているととても便利な機能ですが、意外と知らないかたも多いのではないかと思います。
ギターのストロークや、アルペジオを作る際にぜひご活用ください♪