基本のエフェクト
フェードは英語で「衰える、萎む」などの意味を持つ単語ですが、クリエイティブではよく目にするワードです。
映像作品では徐々に表示させたり徐々に消す技法を指しますが、作曲の場合は徐々に大きく、徐々に小さくするエフェクトを指します。
ただのクレッシェンド、デクレッシェンドに留まらず、効果的な使い方も可能です。
フェードイン・フェードアウトで繋ぎ合わせることをクロスフェードと呼び、こちらもとても便利です!
StudioOneにはイベントごとに簡単にフェードイン・アウトを行う方法が用意されていますので、今回はそちらを見ていきましょう♪
フェードイン・フェードアウトの使い途
一つの使い途は、ある楽器を徐々に大きくする、楽曲自体を徐々に小さくするといったときにフェードが使えます。
ただしこういった場合はオートメーションなどを書いて設定したほうが細かく指定できて便利です。
フェードをイベントごとにかけるメリットとして、ノイズの削減が一つ挙げられます。
オーディオイベントは波状に変化する波形というものが可視化されています。
例えば+10dbと-8dbの音量差の大きい音声を結合することで、その繋ぎ目にはノイズが発生します。
クロスフェードで繋ぐことで音量差が緩やかになりノイズの発生が抑えられます。
以下の画像はかなりオーバーにやっていますが、左右の音量差が大きいため結合部でノイズが発生してしまいます。

以下のようにフェードで繋ぐことで、音量差が縮まり自然に繋げることができます。

フェードイン・フェードアウトの使い方
早速フェードを使ってみましょう。
最も直感的にできるのはハンドルを使った方法です!
オーディオイベントの上角についているハンドルを左右にドラッグすることでフェード時間を設定できます。
カーソル位置でフェード
カーソル位置でフェードを適用する方法も便利です。
「5小節目の3拍からフェードアウト」「2拍かけてフェードイン」といった場合に素早く設定できます。
クロスフェード
記事の冒頭で触れたクロスフェードもメニューから簡単に行えます。
左右にイベントが存在している場合、隣接している箇所に自動でクロスフェートがかかります。
フェードの種類を変える
フェードにも直線的なものやカーブを描いたものなど種類があります。
フェード部分を上下にドラッグすることで、曲線のフェードに簡単に変更することができます。
真ん中ならリニアフェード
上にドラッグすると対数関数曲線 (ロガリズムカーブ)
下にドラッグすると指数関数曲線 (エクスポネンシャルカーブ)に切り替わります。
単語がやたら難しいですが、下に曲がるか上に曲がるかで使い分けましょう!笑
まとめ
今回はStudioOneのフェードについて解説しました。
難しい操作なしにフェードがかけられるのはとても嬉しいですね!
フェードの種類も選べるのでこだわった効果も演出しやすいと思います♪