オートメーションとは
- バイオリンが小さな音から段々フェードインしていく
- ギターがビブラートを掛ける
- 楽器のパン(定位)を左から右に移動させる
このように徐々に変化させるときにオートメーションを利用します。
単に奏法を変えるだけならキースイッチというものがあります。
しかしキースイッチだけの場合、思った通りに変化させられず不自然さが出たりします。
今回は思い通りに演奏を表現するためのオートメーションを解説させていただきます!
オートメーションの設定方法
トラックの一番左、トラックカラーのついている場所の下部をポイントしてみましょう。
小さな下矢印が表示されて、それをクリックすることでオートメーションが表示されます。
「ボリューム」と書いてある場所をクリックするとオートメーションを設定する項目を変更できます。
さらに細かい項目を選択したい場合は詳細設定からパラメーターを追加しましょう。
インサートエフェクトやセンド、出力先まで様々なオートメーションを書くことができます。
鉛筆や線ツールで描く方法もありますが、リアルタイムな操作を記録する方法もあります。
リアルタイムで記録する場合「W」(Write)ボタンをクリックして赤く点灯させましょう。
再生しながらボリュームやPANなどを操作してみると、自動的にエクスプレッションの値が書き込まれていきます。
エクスプレッションを反映させる場合は「R」(Read)ボタンをクリックして緑色に点灯させます
この方法はオーディオトラックやMIDIトラック、SENDトラックなど様々なトラックで有効な方法です。
MIDIトラックでのオートメーション
次にMIDIトラックでのオートメーションを見てみましょう。
今回は2小節の短いMIDIを用意しました。
これにオートメーションを設定してみましょう。
オートメーションのレーンを表示するためにエディターの左下の+マークをクリックします。
するとMIDIを操作するためのエリアが表れます。
ベロシティの右の下三角形をクリックするとオートメーションでよく使う項目が表示されます。
設定したい項目をクリックして鉛筆や線ツールで強弱を記入します。
左下の+マークをもう一度クリックすると、複数のレーンを表示することも可能です。
今回はエクスプレッションとパンを設定しています。
エクスプレッション(演奏の強さや表現力)は鉛筆ツールでフリーハンド
パン(音の左右の位置)は直線ツールで記入したものです。
演奏法やフェードなどその時に最適なエクスプレッションを描きましょう。
まとめ
今回はエクスプレッションについて解説いたしました。
Cubaseに限らずDAWでは頻繁に使う機能ですので、覚えて使いこなしましょう!
様々なオートメーションを駆使して自然な演奏に近づけることで、よりリアルでクオリティの高い楽曲に仕上げることができます♪
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