はじめに
ライブやコンサートの鑑賞、またはプレイヤーとして演奏の際に大きな音を聞いていませんか?
大きな音を聞く機会が多いほど、年齢や性別に問わず難聴や耳のトラブルのリスクが増加します。
この記事では
- 難聴の仕組み
- 難聴の予防やケア
- おすすめのイヤープラグ
についてまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください♪
難聴の仕組み/ケア
難聴にはいくつかの種類があります。
老人性難聴
老人性難聴は加齢によって生じる難聴です、
早い人では40代から症状が現れることがあり、医学誌Lancetによると認知症リスクを増やす要因として挙げられています。
軽度でも2倍、中等度だと3倍、高度であれば5倍ものリスクを生じますので、早期の予防やケアが必須になります。
現代の医療では完全な治療は困難ですが、補聴器を着けて聴力を補うことで進行を遅らせてリスクを低減できます。
補聴器を着けても一向に効果がない場合は遺伝性難聴が考えられます。
遺伝性難聴
遺伝による難聴が遺伝性難聴です。
40歳前後に発症し、60歳前後ではご自身で自覚できるようになります。
こちらも現時点では完全な治療法が確立されていませんが、補聴器や人工内耳によって聴力を補うのが一般的な方法になります。
突発性難聴
働き盛りの人に特に多いといわれている突発性難聴。
芸能人などでも多くの人がこの病気を経験しているのをよく目にします。
明確な原因はなくある日突然発症するのが特徴です。
注意したいのは1ヶ月ほどで聴力が固定され、聴力が戻らなくなる可能性があります。
違和感を感じたら1週間~2周間の間に耳鼻咽喉科で受診されることが推奨されます。
治療法はステロイドやビタミン剤、血流改善薬などを使いつつ、ストレスや疲労、睡眠不足を改善していくことが望ましいです。
騒音性難聴
長期間大きい音にさらされることで進行していくのが騒音性難聴です。
無数にある有毛細胞が音を感知して脳に伝えますが、有毛細胞が壊れることで音の伝達が上手くいかなくなります。
手前に生えている高音域担当の有毛細胞から破壊されるので、高音域から聞こえにくくなっていくのが特徴です。
工事現場や工場、車、飛行機なども大きな音が発生しますが、慢性的に聞いていると徐々に細胞が破壊されてそれが回復することはありません。
他にもドライヤーやカラオケ、近距離での犬の鳴き声、地下鉄、アコースティックピアノなど、身近なものでも危険性があるので注意が必要です。
日頃から「大きな音を聞かないようにする」「耳栓で音を減衰させる」といった予防が不可欠です。
主にイヤープラグによって予防できるのは、最後の騒音性難聴になります。
ライブ用耳栓の選びかた
耳栓はライブ用、睡眠用、仕事用など、用途によって製品を選ぶことをおすすめします。
ライブ用の耳栓はクリアで原音の良さをなるべく損なわないものを選ぶと満足度が高いです。
記載している減衰dBについては耳の形状などで変動しますので、メーカー公表の目安としてお考えください。
今回はフォーム系ではなくシリコン製にすることで、音を減衰しすぎず会話や音楽を楽しめるモデルをピックアップしています。
※2022年2月現在のAmazon価格
+kuRo / mimisen-b001
+kuRoというメーカーのコスパの良い耳栓です!
耳栓自体のデザインも可愛らしく、ライブ用として使いやすいものとなっています。
組み合わせによって最大40dBのカットが可能となります。
~組み合わせ例~
- ノイズリダクションリング + イヤーチップ
- ノイズリダクションリング + 低反発ウレタン + イヤーチップ
- ノイズリダクションリング + ウレタン耳栓
~仕様~
- 減衰値:最大40dB
- サイズ:17 × 14 (mm)
- 材質:ナノシリコン、低反発ウレタン、ウレタン
- カラー:ブラック、ホワイト
~付属品~
- スポンジ耳栓3ペア
- 別の種類のスポンジ耳栓1ペア
- シリコン耳栓2種類
- 収納ケース
¥1,280(税込価格)
Quietide / Q6
Quietideの耳栓「Q6」
大小異なる耳栓が2セット入っているので、こちらもコスパの高い製品です。
シリコン部分も2層構造と3層構造がそれぞれ入っているので、自分の耳にフィットする方を選択できます。
シンプルでコスパの良いものをお探しの方に特におすすめです。
~仕様~
- 減衰値:最大23dB
- 重さ:0.5g
- 材質:シリコン
- カラー:ブラック、ブラック&ピンク、ブラック&ブルー、ブルー&パープル、ブルー&ブルー
~付属品~
- シリコン耳栓2ペア
- フィルター2ペア
- アルミケース
- 収納ケース
¥1,670(税込価格)
Quietide / Q18
上記と同じ、Quietide社の耳栓「Q18」です。
遮音性能などは同一なのですが、こちらは耳栓同士をつなぐケーブルが付属しています。
ケーブルが着けられる環境であれば、紛失を防げるので便利です。
またケースもアルミ製がなくなり、透明ケース×2に変更されています。
~仕様~
- 減衰値:最大23dB
- サイズ:17 × 15 (mm)
- 材質:ナノシリコン、低反発ウレタン、ウレタン
- カラー:ブラック&ブルー、ブルー&ピンク
~付属品~
- シリコン耳栓2ペア
- フィルター2ペア
- 透明ケース2個
- 紐1本
¥1,880(税込価格)
CRESCENDO / CRESCENDO Music
CRESCENDEO社のMusicというモデルの耳栓です。
筆者もライブ時に使用したことがありますが、演奏もしやすく着けたまま会話をすることも可能でした。
商品ページには「Music」の他に「Guitar」や「DJ」「Sleep」などシーン別の耳栓が用意されています。
プロの音楽関係者の利用も多く、品質も安定しているのもポイントです!
~仕様~
- 減衰値:最大20dB
- サイズ:13 × 11 (mm)
- 材質:プラスチック、シリコン
- カラー:ホワイト
~付属品~
- シリコンフィルター(M/Lの2セット)
- アルミ製ケース
¥1,763(税込価格)
EarPeace / EeaPeace HD
EarPeace社のEarPeace HDという耳栓です。
こちらは予備が一つ付いていて、合計3つの耳栓が付属しているので紛失時にも安心です。
軸の部分は3種類あり、それぞれ遮音数値が異なります。
- Medium Protection (クリア) = SNR 17 / NRR 11
- High Protection (レッド) = SNR 20 / NRR 14
- Max Protection (ブラック) = SNR 26 / NRR 19
ブラックの軸を使えば最大26dBも抑えられますので、利用シーンは幅広いです。
~仕様~
- 減衰値:最大26dB
- 材質:プラスチック、シリコン
- カラー:クリア
~付属品~
- 耳栓3種類
- シリコンチップ3つ
- アルミケース
¥2,690(税込価格)
Vibes / 1399
Vibesというメーカーの耳栓です。
特徴的なのは軸の部分が透明なので、周りからあまり目立ちません。
減衰値は最大22dBなので、コンサートやライブなどでも十分通用するモデルとなっています。
~仕様~
- 減衰値:最大22dB
- 材質:プラスチック、シリコン
- カラー:ホワイト
~付属品~
- 耳栓本体
- シリコンチップ(S/M/L)
- プラスチックケース
¥2,759(税込価格)
Loop / Loop Experience
こちらもデザインの良い耳栓「Loop Experience」です。
見える部分がリング状になっており、アクセサリー感覚で使用することができます。
筆者は同メーカーの「Loop Quiet」を持っていますが、使用感やデザインが良いので気に入っています。
「Loop Experience」は18dB、「Loop Quiet」27dB減衰なので、利用するシーンによってはQuietも大変おすすめです。
交換チップも4種類入っているので、耳穴のサイズに関わらず使用できるのもポイントです。
~仕様~
- 減衰値:最大18dB
- サイズ:17 × 14 (mm)
- 重さ:2g
- 材質:プラスチック、シリコン
- カラー:ゴールド、シルバー、ピンク、ブラック
~付属品~
- XS~Lの4つのシリコンチップ
- プラスチックケース
¥3,790(税込価格)
Rooth C&P / SP Slide
Rooth C&Pの「SP Slide」は一見するとワイヤレスイヤホンに見える耳栓です。
耳栓を着けても良い環境下なら「SP Slide」は有力候補に加わります。
背面についているスライダーを使用することで、電池不要で2種類の遮音性能を使い分けることができます。
オープンは16dBなので、音を削りすぎずライブや映画を自然な音量で楽しめます。
反対にクローズは24dB遮音してくれるので、勉強中や移動中、集中したいときにも便利です。
独自開発のアコースティックフィルターは一定の周波数だけを削らない設定なので、音の劣化も最低限に抑えています。
~仕様~
- 減衰値:最大16dB or 24dB
- 材質:シリコン、プラスチック, メモリーフォーム
- カラー:ブラック
~付属品~
- 耳栓本体
- 3サイズのイヤーピース(S/M/L)
- EVAケース
- ケーブル
¥4,950(税込価格)
まとめ
今回は難聴についての仕組みやケア、おすすめの耳栓を8つご紹介させていただきました。
難聴でお悩みの方や、リスクがある方にとって参考になれば嬉しいです!
現代の医学では、傷ついた有毛細胞を復活させるのは無理であるとされています。
しかしiPS細胞など新しい医学の発展により、再生医療も日々進歩しています。
近年、アステラス製薬や他の多くの医療会社が難聴を回復させる研究を加速させています。
歳を取っても、誰もが綺麗な音を楽しめる世界が早く来てほしいですね♪