イヤモニ
アーティストやタレントが耳にしている「イヤモニ」
どんな役割があるか、付けることでのメリットなどを解説した記事を以前投稿しました。
まだお読みでない方は事前知識としてぜひご覧ください。
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今回はイヤモニにどんな種類があるのか、イヤモニの値段などについてご紹介してみたいと思います。
※金額は2021年3月時点でのAmazonの価格
イヤモニのドライバー
イヤホンには音を鳴らすためのドライバーというものが内蔵されています。
主に2つの種類がありますので見てみましょう。
DD(ダイナミック)型
よくある昔ながらのイヤホンにはだいたいこれが搭載されています。
ボイスコイルに信号を流して音を鳴らす仕組みです。
振動板が大きいので、低音が強めになることが多いです。
解像度が高すぎないので、聞いていて疲れにくい温かみのあるサウンドが特徴です。
BA(バランスドアーマチュア)型
補聴器の原理を利用して開発されたのがこのイヤホンです。
解像度が高く、低音から高音までバランス良く聞くことができるのが特徴です。
その分聞き疲れしたり味気ない音になりがちですが、BAドライバーを複数搭載することで、低音・中音・高音を補って改善しているものも多いです。
ドライバーの数が増えれば増えるほど高価になりがちです。
ハイブリッド型
上記のダイナミックとBAを両方とも搭載したのがハイブリッド型。
良いところ取りで解像度、低音も補えるようになっています。
両方のドライバーが搭載されているので、やはり性能に比例してお値段もお高め!?
イヤモニとしてオススメしたいのはフラットに出力してくれるBAの機種です。
あるいは低音が控えめなハイブリッド型でも十分に性能を発揮してくれると思います。
イヤモニデビューにもオススメしたいモデル
それではイヤモニの具体的な機種を見ていきたいと思います!
定番のメーカーを見てみましょう。
SHURE
Shureのモデルは数字3文字で構成されています。
- 左の数字がグレード
- 真ん中がドライバーの数
- 右がリケーブル対応(5ならリケーブル可)
という判別ができます。
最初のse215なら
グレード2、ドライバー1基、リケーブル可、ということになりますね!
モデル | ドライバー | 値段(Amazon価格) |
SE215spe | ダイナミック型1基 | ¥12,600 (税込価格) |
SE315 | BA型1基 | ¥29,800(税込価格) |
SE425 | BA型2基 | ¥28,800(税込価格) |
SE535 | BA型3基 | ¥46,564 (税込価格) |
SE846 | BA型4基 | ¥109,780(税込価格) |
※SE846の"6"ですが、ノズル内蔵のフィルターが交換できるようになったことから6になりました。
この中でイヤモニデビューとして最適なのはやはりSE215だと思います。
ダイナミック基搭載なのですが、1万円というコストパフォーマンスで驚くべきモニターサウンドを楽しむことができます。
もう少し投資して良いものを、という方ならSE315でBA型ドライバーを体験してみるというのも良いかもしれませんね。
audio technica
モデル | ドライバー | 値段(Amazon価格) |
ATH-E40 | ダイナミック型2基 | |
ATH-E50 | BA型1基 | |
ATH-E70 | BA型3基 |
audio technicaも数々のイヤモニを発売されています。
公式ページには音楽制作用というジャンル分けで書かれていました。
イヤモニデビューするならE40がお手頃ですが、レビューを見ると装着感が良くないことがよく書かれますので、試着してからのお買い求めが良いかもしれません。
もう少し予算を足したE50もオススメです。
こちらはレビューの評価も大変高く、原音忠実に聞くことができるので支持されたモデルです。
その他のメーカー
その他のメーカーからもイヤモニが発売されていますが、その中でもコスパに優れたモデルをご紹介させていただきます。
Westone UM Pro10 ¥13,527(税込価格)
Westoneという会社のイヤモニです。
BA型1基でフラットな音を出力します。
遮音性が良い点で支持されている機種です。
音漏れを気にせず、思いっきりいい音を楽しめるというのは良いですね!
Westone W10 ¥18,274(税込価格)
同じくWestoneから、HIFI再生能力を強みとするモデルです。
価格を抑えつつディテールの繊細さと透明感を磨いたイヤモニで、フェースプレートの付け替えによりファッション性も優れています。
JTS ( ジェーティーエス ) / IE-5 ¥12,980(税込価格)
約1万円という低価格を実現しつつ、BA型1基を搭載したイヤモニです。
装着感も人間工学に基づいたもので、耳にフィットするので人気の高い機種です。
Sennheiser(ゼンハイザー) IE 40 PRO CLEAR ¥12,218(税込価格)
こちらも1万円台で買えるイヤモニです。
低音もしっかりと出しつつも透明感のある高音部、バランスの良く正確なモニタリングができるのが特徴です。
SONY MDR-EX800ST ¥22,157(税込価格)
こちらはSONYのイヤモニになります。
ソニーといえばモニターヘッドホンのページでもご紹介しましたが、業界標準のヘッドホンを制作されています。
イヤモニもよく名前の挙がる人気な製品となっています。
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カスタムIEMとは
Custom In Ear Monitor (カスタム・イン・イヤー・モニター)
簡単に言えば「オーダーメイドして自分の耳のサイズにぴったりのイヤモニを作っちゃおう!」ということです。
耳の型を取り、耳にフィットするようにケース(ハウジング)から作成します。
主なメーカーとしては
- AAW
- 64 AUDIO
- Ultimate Ears
- Westone
ほか、数多くのメーカーが注文を受け付けています。
ダイナミック1基のドライバーから、BA基のドライバーをなんと18個も搭載したモデルまで、カスタマイズの幅はかなり広いです。
お値段は安いもので4万円、高いもので40万円程になり、まさにピンキリの世界です。
カスタムIEMの世界にも興味がある人は、e-earphoneのカスタムIEMページもご覧ください。
https://www.e-earphone.jp/user_data/iem_top/
まとめ
今回は「イヤモニのドライバー」「デビューにオススメのイヤモニ」「コスパに優れたモデル」などについてご紹介させていただきました。
気になった機種はありましたか?
実は僕のイヤモニデビューはSHURE SE215SPEでした。
値段も安く性能も大変良かったので、かなり長い期間にわたって愛用していました。
ヘッドホン同様に試着、視聴できる電気屋さんに足を運んで、装着感や音の傾向などを事前にチェックしてみるのもオススメです。
電気屋さんでポイント還元やポイントが溜まっているときは、店頭でのお買い求めがお得ですが、ネットのほうが設定価格が安いことが多いのでいろいろと比較しながら選んでみてくださいね!
みなさんがいい音に巡り会えますように♪
今日も最後までご覧いただきありがとうございました!