SSD・HDDのクローン
パソコンを使っていて、HDDやSSDの容量やスペックを上げたいと考えるシーンは度々あります!
システムドライブにはメインの記憶域だけでなく、起動などのシステム領域が別パーティーションに作成されています。
見えているCドライブをそのままコピーして複製しても起動できないのはそんな理由があります。
そんな時はHDD・SSDクローンソフトを使うことで、起動可能なシステムドライブごとまるまる複製することができます。
バックアップソフトやパ-ティションソフト、クローンソフトなど様々ありますが、今回は2022年3月現在ダウンロードできるソフトウェアをご紹介します!
無料でクローンできるソフトや手順も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください♪
MBRとGPT
システムをインストールするドライブには、MBRとGPTという2種類の形式があります。
MBR
- 古いタイプの形式
- パーティションは4個まで
- ディスクは2TBまで
- ファームウェアはBIOS(読み:バイオス)
GPT
- 新しいタイプの形式
- パーティションは128個まで
- ディスクは2TB以上認識できる
- ファームウェアはUEFI(読み:ユーイーエフアイ」)
クローン後の安定性
クローンは以前のシステム状態をそのまま複製します。
長く使うことでOSが安定しなくなるのは良くあることで、パフォーマンスを取り戻すためにたまにクリーンインストール*1 が必要になります。
不安定な状態のままクローンしてしまうと、移行後のSSD・HDDでも変わらず不安定になります。
そういう場合は思いきってクリーンインストールしたほうが快適になります!
まずはクローンソフトでクローンしてみて、安定しなければクリーンインストールを検討 という順番で試していただければと思います。
*1…OSを1から入れ直すこと
クローンソフト
以前は使えていた定番のクローンソフトもリストアップしています。
MiniTool Partition Wizard 無料版
Ver.12以降 有料化
詳細はこちら
https://www.partitionwizard.jp/free-partition-manager.html
EaseUS Todo Backup
Ver.12以降 有料化
有料版は
サブスク1ヶ月間
1,780円(税込1,958円)
サブスク1年間
3,590円(税込3,949円)
買い切りの永久ライセンス
7,180円(税込7,898円)
のプランが用意されています。
クーポンコード:EASEUS20
を使うと表示価格から20%OFFになります。
有料版をお買い求めの際はぜひご利用ください。
https://jp.easeus.com/backup-software/free.html
EaseUS Disk Copy
体験版では手順の確認のみで実行はできないようです。
こちらを使用したい場合も有料版を検討しましょう。
EaseUS Disk Copy Proと、サーバー用途・商用にも使えるEaseUS Disk Copy Technicianが用意されています。
詳細はこちら
https://jp.easeus.com/disk-copy/index.html
AOMEI Backupper standard
MBR→MBRのみ無料
古い形式であるMBR限定で使用できます!
最近のGPT環境では使用できません。
有料のAOMEI Backupper Professionalは、1ライセンス5,480 円 (税込6,028 円)で永久ライセンスが購入できます。
詳細はこちら
https://www.aomei.jp/backup-software/
Macrium Reflect(無償ライセンス版)
こちらは無償版でもクローンすることができました。
以下で手順をご紹介いたします。
SSD・HDDメーカー純正のクローンソフト
Transcend、SanDisk、Western Digital、Crucial、のディスクをご利用であれば、メーカー純正のクローンソフトを使うのもおすすめです。
- Transcendは「SSD Scope」
- SanDisk、Western Digitalはどちらも「Acronis True Image WD Edition」
- Crucialは「Acronis True Image for Crucial」
をそれぞれ使用しましょう!
Macrium Reflectでクローン手順
筆者もM.2 SSD導入時にこのソフトでクローンに成功したので、その手順をご紹介します。
まずはPCにクローン先のSSD・HDDを取り付けましょう。
シャットダウンし主電源スイッチをオフにしてSATAケーブルで繋ぐ、M.2スロットに差し込むなど本体に内蔵させる。
あるいはこのような外付けディスク化できるガジェットで一時的に読み込ませる方法もあります。
お好みの方法でお試しください!
早速 公式サイトからダウンロード&インストールしましょう
https://www.macrium.com/reflectfree#
Reflect 7 Free Commercialで大丈夫です。
メールアドレスを入力して「Continue」
次のページで名前や住所などを入力しましょう。
メールにダウンロードリンクが送られてきます。
Choosen EditionはFreeを選択して一番下の”Download”でスタートしましょう!
順番にNextを押していき、LicenseKeyは”Home”、Registrationは”No”で問題ないです。
初めてソフトを立ち上げる時E-mailの登録を勧められますが、左下のボタンよりスキップしましょう。
ソフトが立ち上がると接続されているHDD・SSDが表示されます。
ドライブの識別は赤い部分に型番や容量があるので、それで見分けられます。
クローン元のシステムが入っているディスクをクリックすると、下に「Clone this disk」というボタンが出てきます。
クリックするとクローンの設定画面が出てきます。
クローン先のディスクを「Select a disk to clone to」で指定しましょう。
上がクローン元、下がクローン先で分けられています。
上のパーティーションから一つずつ下へドラッグしてみると、下のディスクに追加されていきます。
全てのパーティーションを下に移動したら「Next」で先に進みます。
Nextでダイアログを進めていき、大丈夫そうなら「Finish」
こういう画面が出てきますが、バックアップのXMLが必要であれば「Save backup and schedules...」にチェックを入れます。
今回はこのまま「OK」をクリック、するとクローンが開始されます。
Progressバーが右まで終わったら「Close」で閉じましょう。
HDD・SSD一覧の画面に複製されたディスクが表示されていると思います。
ここまで来たら一度シャットダウンしBIOS・UEFIの設定からブートの順番を変えれば、新しいSSD・HDDからの起動ができるはずです。
使用してしばらく経過してから「急にOSが起動しなくなった」「すぐ落ちるようになった」というケースもあります。
そんな時のために、しばらくはクローン元のディスクもそのまま残しておくのがおすすめです♪
まとめ
今回はシステムドライブをクローンするソフトや手順などについてご紹介させていただきました!
ディスクドライブも年々進化し、速度が向上していっています。
新しい規格や技術に乗り換える時はワクワクしますよね!
クリーンインストールが面倒な場合は、クローンソフトでさくっと複製出来たらとても簡単で時短になります。
ディスク複製の際はこの記事を参考にしていただけたらとても嬉しいです。
有料版のソフトは公式サイトでクーポンを配布していることがあります。
有料ソフトの購入をご検討の方はソフトのリンク先をチェックしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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