USBドングルの利点・欠点
ソフトウェアやクラウドでのライセンス管理とは対象的に、USBドングルはUSBメモリのようなデバイスをパソコンに差してライセンスを管理する方法です。
DTMの業界ではこの様なUSBドングルを採用しているサービスがいくつかあります。
例えば複数メーカーのソフトや音色を一元管理できるiLok
PC認証も選べますが「Waves」や「Plugin Alliance」などのUSBメモリキー
そしてCubaseも採用していたUSB-eLicenser
USBドングルのメリットはセキュリティー的に優れていて、ソフトが違法に使われることを防ぐ。
インストール済みのPCに差し込めば、毎回認証を必要とせずすぐに使える点などが挙げられます。
一見とても便利ですが、ドングルを忘れてしまえば全く使用できませんし、毎回毎回持ち運ぶ必要が出てきます。
ドングルは1つとも限らず、2つ3つと増えてくると持ち運びが面倒になりUSBポートも消費しがちです。
最悪なのはドングル自体を紛失、あるいは故障してしまった場合、かなり面倒なことになります。
Steinbergの今までのライセンス管理
現在Steinbergには上記のUSB-eLicenserとSoft-eLicenserという2つの認証方法が用意されています。
しかしSteinberg社ソフトの上位版
- Cubase Pro
- Cubase Artist
- WaveLab Pro
- Nuendo
の使用はUSB-eLicenserでしか認証できないという落とし穴がありますので、Soft-eLicenserは使えません。
Cubase12での進化
そして遂にCubase12にてUSBドングルの廃止が決定しました。
認証方法はSteinberg Licensingシステムを採用したソフトウェア「Steinberg Activation Manager」を使っての認証方法になります。
ついにUSBドングルの煩わしさから開放されるという知らせにSNSなどで話題になりました。
Cubase12のリリースは2022年春予定となりますので、新しい認証方法を含めまだ公表されていない新機能やUIも期待したいですね!
余談ですが、楽譜作成ソフトであるDorico 4が来年リリースされそちらも新しい認証方法に変更されますので、こちらを愛用の方も同じ状況となります。
Steinberg Licensing は来年リリース予定の Dorico 4 および Cubase 12 でも採用されます。その他の製品においても、メジャーアップデートバージョンのリリースと共に新システムに切り替えて参ります。
eLicenserはどうなる?
今のところ、eLicenser自体のサーバーが停止するということになりそうです。
今までのライセンス情報が消失するわけではありませんが、今後のサポートなどは期待できなくなります。
USB-eLicenserやSoft-eLicenserで認証していた他社ソフトも、各社他のシステムを検討する動きになると思われます。
Q:他社製の製品のライセンスが eLicenser で管理されている場合はどうなりますか?
A:eLicenser システムでライセンス管理を行っているサードパーティについては、今後別のライセンスシステムへの移行が見込まれます。詳しくは個々のサードパーティにお問い合わせください。
まとめ
遂にUSB-eLicenserの廃止を決めたCubaseについてまとめました。
ドングル廃止を機に、他社ソフトへ移っていたユーザーからの「またCubaseを使い始めようかな」という意見も見られました。
新しい事に挑戦し、ユーザーの声を反映するSteinberg
Cubase12の全貌も今からとても楽しみです!
最後までご覧いただきありがとうございました♪
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