※CUBASE9.5の画面で説明していますが、他バージョンでも選ぶ項目は同じです。
楽曲の書き出し
CUBASEで楽曲を作成したら、書き出しをして再生できるファイルとして出力する必要があります。
CUBASEの場合この書き出しをミックスダウンと言います。
書き出す際の設定によって、音質が変わってきます。
今回はCUBASEのミックスダウンについて詳しく見ていきましょう!
ミックスダウン方法
書き出しするには最初に書き出ししたい範囲をロケーターで指定します。
ロケーターの設定方法についてまとめた記事はこちら
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無事ロケーターが設定できたらいよいよ書き出しに進みます。
上にあるメニューバーから
[ファイル]→[書き出し]→[オーディオミックスダウン]をクリック
クリックしたら書き出し設定のダイアログが表示されます。
「ファイルの場所」でファイルの名前や出力フォルダを指定できます。
その下にある「ファイル形式」という部分でファイルのタイプを指定できます。
※後日 WAVやMP3などファイル形式についての記事を更新予定です。
その他の項目も詳しく見てみましょう!
チャンネルの設定
画像の赤枠の部分で書き出す内容(チャンネル)を設定することができます。
Stereo Out にチェックすると完成した楽曲のミックスダウンになります。
ピアノ、ギター、シンセなどトラックごとにバラで書き出すことも可能です。
Stereo Outの下のTESTを選択すると、TESTトラック単体がミックスダウンされます。
また「マルチチャンネルの書き出し」にチェックを入れることで、一度に複数のトラックを別々に書き出せるので便利です。
オーディオエンジン出力
青枠の部分で音質などの設定ができます。
サンプルレートは1秒あたりにアナログをデジタルに再現する回数のことです。
1秒あたりに何回デジタル化するかを表し、これが多いほどアナログの音声を精細にデジタル化することができます。
Cubaseの場合8kHzから192kHzまで選択できますが、CDの44.1kHz以上(特に96kHZ以上)であればハイレゾと呼ばれます。
※録音時にハイレゾ対応したインターフェースやマイクなどを使う必要があります。
ビット解像度は音量を何段階で再現するかというものになります。
8bitから32bitまであり、CDは16bitなので24bit以上だとハイレゾとなります。
ハイレゾで楽曲をリリースする場合、48.0kHz/24bit以上で書き出す必要があります。
サンプルレートやbit解像度を高くするほど、
- ファイルの容量が大きくなる
- PCのスペックが必要
などの注意点もあります。
その他の項目として
- 実時間で書き出す…高速処理を省く代わりにノイズなどの書き出しエラーを防ぐ
- モノラルミックスダウン…ステレオの音声をモノラル化して書き出す
- チャンネルを分割…ステレオの楽曲をLとRに分けてバラで書き出す
などもよく使う項目です。
プロジェクトに読み込む
黄色枠からプロジェクト内で使用するかどうかを設定できます。
Cubaseにはプールという機能があり、すべてのメディアファイルを管理することができます。
黄色枠内の「プール」にチェックを入れると、そこへインポートすることができます。
右にある「オーディオトラック」にチェックを入れると、新規トラックとしてインポートされます。
すべての設定が終わったら右下の「書き出し」をクリックしてミックスダウンしましょう!
まとめ
今回はCubaseのミックスダウンについて解説させていただきました。
トラックが書き出されない、ノイズが乗るといったエラーも正しい設定で改善されることがあります。
ノイズに関しては、外部MIDIデバイスが原因となることがあるので「外部MIDI入力をオフ」にチェックを入れておくのをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました♪
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